ミツバチが、樹木の新芽や樹脂などを集めて噛み砕き、唾液や蜜蝋などを混ぜ合わせて作り出した、巣の出入口や隙間に塗る物質です。

高品質な「グリーンプロポリス」の産地は、ブラジルのミナスジェライス州。そして起源植物は、この一帯に多く自生している「バッカリス」というキク科の植物。新芽に、より多くの成分が凝縮されている「バッカリス」を起源とするプロポリスには、健康維持に有用な成分が数多く含まれています。

この一帯に生息するミツバチは、採取本能/防衛本能が高いと言われ、「キラービー※」と呼ばれており、質の高いプロポリスを作り出します。
(※キラービー:アフリカミツバチとセイヨウミツバチの交雑種)

プロポリスの語源は、「ラテン語のpro(プロ=前、正面)」と、「ギリシャ語のpolis(ポリス=都市)」から生まれ、ミツバチの巣を都市に見立てて、雨風や外敵などから巣をまもる「天然の防御壁」と言われています。巣の中を清潔に保ち、ミツバチ自身のカラダをまもる役割も担っています。

プロポリスには300種類以上の多種多様な有用成分が含まれていると言われていますが、原塊をそのまま原材料として使用することはできません。採取されたプロポリスは、選別・冷凍乾燥・粉砕の過程を経た後、いくつかの方法によって抽出され、「プロポリスエキス(原材料)」となります。抽出とは、多成分からできている物質(混合物)から、目的成分を溶かし出して得る方法のことですが、抽出法の違いによって同じプロポリスでも成分や濃度が異なって出てきます。

アルコール抽出法

プロポリスの塊を食用アルコールに入れて攪拌し、含まれる成分を抽出するもの。主成分として、フラボノイドや桂皮酸誘導体(アルテピリンCなど)を多く抽出することができます。

(※ブラジルミナスジェライス州産の「グリーンプロポリス」は、特にアルテピリンCを多く含むと言われています。)

水抽出法

溶媒に水を使い、水溶性成分を抽出する方法。プロポリス特有のにおいが少ないと言われています。主成分として、p-クマル酸、カフェタンニン、アミノ酸などを多く抽出することができます。